ロバート・X・クリンジリー
コンピュータ帝国の興亡
ガイド
書誌
author | ロバート・X・クリンジリー |
editor | 藪暁彦(訳) |
publisher | アスキー出版局 |
year | 1994 |
price | 1,600 |
isbn | 7561-0236-0 |
履歴
editor | 唯野 |
1998-1999 | 読了 |
1999.10.2 | 公開 |
2002.6.11 | 修正 |
2020.2.25 | 文字化け修正 |
パーソナルコンピュータの通史。しかしながら、本書は教科書的な意味での歴史的事実の羅列ではなく、あくまでも著者独自の視点に基づいた考えが展開されており、そこが読者を飽きさせないおもしろさにつながっている。それをかいつまんでいうと「コンピュータ(メインフレームではなくマイクロコンピュータ)は偶然にアマチュアが作ったもので、彼らの多くは今でもアマチュアだ」ということ。彼らは「お互いを感心させようとして新しい産業を興してしまった」ということである。そして、そこにベンチャー企業の本質をも見るというかたちになっている。つまりは、活気のある産業とはどういうものであるのか、或いはそれはどういう気持ちを出発点にしたものであるのか――を考えさせられる点まで含めて得るところの多い本だと思う。
# ちなみに私の読んだのは、元は分冊形式であったものを合本した新版の方である。
抄録
13
買物は娯楽で人は楽しみのために買物をし、そこにエネルギーを使う。
14/57
パーソナルコンピュータによって圧倒的な情報量を元とした分析/利用が可能になった。これこそが有史以来のことだった。そして、私たちは日常生活での確実性を得るためにコンピュータを使う。
21-22
会社や上司はウソをつくがエンジニアは一般にウソをつけない。