西方里見
プロとして恥をかかないための
ゼロエネルギー住宅のつくり方
省エネ新基準ZEH対応版
ガイド
設計者向けの具体的なノウハウが多く分かりやすい
書誌
author | 西方里見 |
publisher | エクスナレッジ |
year | 2016 |
price | 12700+tax |
isbn | 978-4-7678-2265-5 |
履歴
editor | 唯野 |
2022.3.12 | 読了 |
2022.3.29 | 公開 |
ZEH対応というよりはQ値1.3を実現するために著者が行っている納まりなどを具体的に解説した本。断熱・気密から窓や換気まで一通り扱われており分かりやすい。写真や図版が多いのも便利である。新住協の『Q1.0住宅 設計・施工マニュアル 2020』と合わせて読むのがよいと思う。
抄録
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暖冷房消費エネルギーの小さいQ1住宅を作るためのポイント。
- 窓の性能を上げる
- 省電力な熱交換換気システムの使用
- 断熱材の性能を高める
- 南と東西の窓の日射を冬に利用し、夏は遮熱する
- 冬の太陽熱や夏の夜の冷気を蓄える
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パッシブハウスとは、ドイツにあるパッシブハウス研究所の認定した住宅をいう。パッシブハウスの条件として下記の条件が挙げられる。
①器の性能としての年間暖冷房負荷がそれぞれ15kWh/㎡
②家電を含めた冷房、暖房、換気、除湿、照明、休養に要する年間一次エネルギー消費量が120kWh/㎡以下
③機密性能として50パルカスの加圧・減圧時の漏気回数が気積0.6回以下(C値換算で0.2cm2/㎡)という条件を満たさなければならない。
そのほかに壁・屋根・床のU値0.10W/㎡K(高性能グラスウール16Kで300~400mm厚以上)、窓のU値:0.80W以下(クリプトンガス入りLow-Eトリプルガラス以上)、熱交換換気システム:熱交換率80%以上、最大暖房能力:10W/㎡以下、太陽熱利用と各種高効率ヒートポンプの利用なども要求される。
建物が同じ性能であっても、地域により暖冷房用の消費エネルギーが違うが、日本では4地域(南東北など)でパッシブハウスのQ値は0.70W/㎡K前後と思われる。-/-