池田 朋弘
Perplexity 最強のAI検索術
ガイド
現状の対話AIでは個人的に最もおすすめ

書誌
author | 池田 朋弘 |
publisher | 芸術新聞社 |
year | 2024 |
price | 1800+tax |
isbn | 978-4-87586-720-3 |
履歴
editor | 唯野 |
2025.4.22 | 読了 |
2025.5.1 | 公開 |
対話型AIのひとつであるPerplexityの解説書。よく言われているようにChatGPTなどと比べると、最新情報に追随し情報のソースが明記される点で、個人的には現状の対話型AIでは最もおすすめである。
とはいえ最新情報の補完などは他のAIも対応しつつあり、どんどん新しいモデルも登場しているので、数年後には状況が変わっているというのは大いにありえる。AIもはしりの頃はかなり嘘つきだなーと思っていたが、最近はかなりまともになり、私も使わない日はない。これはまさしくWebブラウザが登場した頃に近いものを感じるし、これ抜きの世界はもうありえないところまで来ているのは確かだと思う。
インターネットの普及により教養という言葉は死に絶えたかのように思われていたが、AIに限らず対話から何かを引き出すためには「質問力」が重要になる。Perplexity自身やプロンプトエンジニアリングもそれを補ってはくれるが、人間の洞察力にはまだまだ及ばない。それゆえ「質問力」を高める素養としての教養が重要になるという状況を生んでいるように私には思える。教養を積むには近道や抜け道がないだけに、皮肉なものである。
抄録
2
Perplexity(パープレキシティ)は、検索エンジンと生成AIを融合した「回答エンジン」という新しい概念を体現しました。従来の検索エンジンが情報への「入り口」を提供するだけだったのに対し、Perplexityはユーザーが求める「答え」を直接提示することを実現しました。-/-
10-11
Perplexityの4つの価値
- 真の検索キーワードの推測
- 複数サイトから自動で情報収集
- 複数からの情報をAIがまとめる
- 事実の列挙ではなく、分析・洞察まで行う
16
創業者のスリニヴァス氏は、インタビューの中で「人を開眼させるのはそこにある答えではなく、質問そのものである」「賢人とはすべての答えを持っているものではなく、正しく質問できるものである」という慣用句を引用し、この関連質問の重要性を強調しています。