山田 優
ChatGPT英語学習術
新AI時代の超独学スキルブック
ガイド
メタ言語で効率なプロンプトを作成する学習法

書誌
author | 山田 優 |
publisher | アルク |
year | 2025 |
price | 1900+tax |
isbn | 978-4-7574-4221-4 |
履歴
editor | 唯野 |
2025.6.10 | 読了 |
2025.6.10 | 公開 |
英語学習において言語教育特有のメタ言語を対話AIのプロンプトに含めることにより、精度の高いフィードバックを得て、より効率的な学習を行うという趣旨の本。
本書で扱っているのはもちろん英語とChatGPTであるが、これはいうまでもなく他の学習分野においても同じことがいえる。そのため「メタ言語」と紹介されているが、要はメタな専門用語で的を絞った方がAIからは正確な回答を引き出しやすいという、学習に特化したプロンプト・エンジニアリング本であるといった方が早いかもしれない。
むろん、今なら単純な質問でもAIはそれなりの回答をしてくれるものの、専門用語を知っていれば回り道をそれなりに避けることができる━━ということである。単なる英語学習にとどまらず応用してよい考え方だと思う。
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自己評価を生成AIにしてもらう方法はシンプルです。考え方としては、たとえば、生成AIで作成したTOEICの模擬問題を解いて、不正解だった箇所の情報をAIと共有していまいましょう。具体的には「問題〇と問題△を間違えました。私の弱点を教えてください」というように生成AIにプロンプト(Few-shotプロンプト)で聞いてしまうのです。-/-
このとき、重要なのは、自分の弱点をできる限り言語化してAIに説明してもらうことです。つまり、メタ言語を用いたフィードバックを受けることがポイントです。-/-
このように、問題を解き、フィードバックを受け、弱点を解析し、さらに強化するための問題を作成してもらう━━この目認知的活動のサイクルを回すことで、効果的な学習が実現します。従来の学習では、添削や評価を他者や先生に依頼する必要がありましたが、このプロセスを通じて自律的な学習が可能になるのです。-/-
抄録
3
本書では、以下の3つのスキルを軸に、このフレームワークを提供します。
3-4 cf.28-29
- スキル1 メタ認知 自律的に学ぶための自身による学習プロセスの客観視・調整
- スキル2 メタ言語 学習基盤を支えるための用語・学習方法に関する知識
- スキル3 プロンプトエンジニアリング 生成AIの的確な使用スキル