勝間和代
効率が10倍アップする新・知的生産術
自分をグーグル化する方法
ガイド
書誌
author | 勝間和代 |
publisher | ダイヤモンド社 |
year | 2007 |
price | 1500+tax |
isbn | 978-4-478-00203-2 |
履歴
editor | 唯野 |
2008.10.10 | 読了 |
2008.11.12 | 公開 |
2008.11.13 | 修正 |
2020.2.25 | 文字化け修正 |
最近、割とベストセラーになっている著者の本を『お金は銀行に預けるな』に続けて読んでみた。ただ、前著はアメリカの金融不況によって破綻したし、後者は lifehack というよりは著者のいう Give の 5 乗に則り、著者の情報管理法を本にしたという感じが強い。
ただ、そのポジティブな姿勢や、個々の方法の具体レベルへの落とし込み、本もインプットのための材料に過ぎない割り切り方――など全体で見ればプラスになると思える箇所が多かった。このような姿勢は lifehack 系の本を書いている人に共通する部分だが、とはいえ、今後はそれが数年後にどうなっているか、どういう方向として成熟させていくことができるか、そこまでつながって lifehack も本当のものになるのだと思う。
抄録
7
この本でめざしたいのは、空気のようにIT機器を使いこなしながら、本などのオフラインの様々な手法ともシームレスにつながって、生産性を上げる技術です。
26-27/30
したがって、知的生産性を上げるというのは、情報をいかに上手に入手し、自ら加工し、出力し、それを儲けにつなげるかということと同じなのです。これが、情報は通貨であると考える所以です。
-/-情報主義とは、「情報を持っていない人(=賢くない人:唯野注)から、情報を持っている人(=賢い人:唯野注)へ、お金が移動する仕組み」といい換えることができるのです。
まあ、情報主義というよりも資本主義がそうだともいえるし、(左翼みたいな言説で嫌だが)新保守主義がそれを助長したともいえるが...
36/38
-/-逆に、自分から情報を出せば出すほど、不思議なほど、周りの人が情報をくれるようになるのです。-/-
つまり、情報を集めようと思ったら、いかに発信できるかを考えた方がよいということ。これはオープンソースの世界での発想に近いものだと思う。