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舘神龍彦
システム手帳の極意
アイデアも段取りもきっちり整理

ガイド

書誌

author舘神龍彦
publisher技術評論社
year2006
price1380+tax
isbn4-7741-2779-5

目次

1本文
2抄録

履歴

editor唯野
2009.8.16読了
2009.8.20公開
2009.8.20修正
2020.2.25文字化け修正

システム手帳の今日的な使われ方、特にデジタルツールとの併用を意識してリフィルの自作レベルまで踏み込んだ本。著者は綴じ手帳に対するシステム手帳のアドバンテージを、リフィルが交換可能であり、なければ自作もできるという点に求めているが、これは私も同感である。本書はそういう見地の上でパソコンとのデータの連携を視野に入れた具体的な使い方を紹介している。

同著者の類書として『システム手帳新入門 !』(岩波アクティブ新書)も実は一緒に読んだのだが、こちらは本当にシステム手帳をこれから始めて使いたいという人のための案内書なので、既にある程度使ったことがあるとか、アナログの手帳だけで完結させたくないという人にはこちらの本の方が示唆に富むと思われる。

しかしながら、今はスマートフォンがかなり一般的なものとしても入手可能になってきており、私も現在はこの両者を使い分けているのが実情で、その辺のうまい使い分けのヒントを得ようとして本書を読んでみたが、その意味では割と普通の内容という感じがしないでもなかった。

私の場合でいうと、現時点ではやはりメモを素早く取ったりフォーマットに縛られない情報の扱いにはアナログの手帳が向いているものの、更新頻度が高かったり一定量を越える情報の参照や検索になるとデジタル(スマートフォンや UMPC)が向いているように考えている。少し前まではスマートフォンや PDA は専用の OS とアプリケーションを必要としていたのだが、昨今では携帯電話並みの大きさで Windows も動くようになってきたし、画面も広くバッテリーの持ちも良くなってきた。

この勢いだとあと数年もすれば、システム手帳と高性能な UMPC を常時持ち歩いてネットにもいつでも接続できる...そんな世界も実現可能だと思っている。となれば、その時代には新しい情報の整理術が出てくるだろうし、それまでにアナログとデジタルのうまい併用の仕方ができればと思っている。

抄録

47

考え方は、①デジタルツールだけでメモする ②手帳だけでメモする――の2つがある。守るべき原則は、1つのことを両方でやらないことだ。

可能ならそうなのだが、個人的には GTD 的な inbox として捉えれば、ソースはどちらでもいいと思っている。要はそれよりも inbox に入ったものを定期的に確認し処理できるかどうかだと思う。

52 cf.53

まずバインダーの一番前に、参照するだけで記入しない c. 便覧系のリフィル――たとえば地下鉄路線図や度量衡を配置する。-/- b. のような収納用の一部リフィル(たとえば名刺収納用リフィル)もいいだろう。

次に、真ん中あたりには a. のうち、デイリーなどのスケジュール系リフィルを入れる。スケジュール系のリフィルは交換の頻度が一番高い。だからリングを開いたときに、リフィルを取り出しやすい真ん中に配置しておく。-/-

そして、後半には a. の記入用リフィルを入れておく。-/-