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宮崎駿
宮崎駿イメージボード全集 4 ナウシカ前史

ガイド

いいけど、ちょっと高い

書誌

author宮崎駿
publisher岩波書店
year2024
price6000+tax
isbn978-4-00-028834-7

目次

1本文
2抄録

履歴

editor唯野
2025.8.15読了
2025.8.17公開

ナウシカに至るまでの諸作品のイメージボードが掲載されているが、これまでに読んだシリーズの中でも一番よかった。

というのは、公開された作品の影には公開されなかったこの種のイメージが大量にあるのが普通だと思う一方、公開されていないゆえにそれらはなかなか目に触れることがない。今回はそれらをまとめて見ることができ、満足度は高かった。

抄録

188

-/-誰もがそうです。では本当の意味でのオリジナルはどのように描くのかと考えると、ものすごく難しい。そこに言及するなら、現代はアレンジの時代で、元のアイデアは全部どこかにあるんですよね。「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明監督がある時、「僕らはコピーのコピーである」と言いました。これは非常に含蓄のある意味深な言葉です。「僕らの上の世代の人たちはコピーでしたが、僕らはコピーのコピーなんです」と。

鈴木 20世紀は絵の世界において、音楽でもそうですが、アレンジが最も行われてきた、という気はします。“アレンジャー”として優れている人たちがもてはやされる時代というのは、ひとつの大きな特徴です。“アレンジの時代”と言い切るしかありません。では、新たなオリジナルを作ることはできるのかと言ったら、できません。これは断言できます。