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NPO法人 家づくり援護会(編)
改訂版
[建てる前]に読む本
非営利第三者機関が提唱する新しい家づくりの発想

ガイド

私に言わせれば家を建てるなら設計士を入れろということ

書誌

authorNPO法人 家づくり援護会(編)
publisher作品社
year2003
price1600+tax
isbn4-87893-583-9

目次

1本文
2抄録
3,62

履歴

editor唯野
2022.10.21読了
2023.1.25公開

著者となっているNPO法人である「家づくり援護会」による本で、p212以降は推薦する施工業者のリストになっている。

本書で住宅建築に関わるトラブルを避けるために繰り返し言われているのが「急がない」ということなのはむろんである。が、個人的にはそれ以上に要は施主の立場でチェックをしてくれる第三者としての設計士を入れるべきだと強く思う。要は専門家を使えということである。

抄録

2

-/-相談者のうち欠陥住宅についての相談は比較的少なく、相談の約六〇パーセントは契約あるいは施工業者に関するものでした。とくに、建売住宅、建築条件付土地売り、売り建てなど、住宅を売買する業者に対する相談は圧倒的に多く、有名ハウスメーカーに対する相談が多いのも驚かされました。これに反し、注文住宅の場合のトラブルはきわめて少ないということが明らかになりました。

20

-/-えてして、深刻なトラブルに発展するケースのほとんどは、隠された工程における工事ミスが原因で起こっています。-/-

28

ところが今はどうでしょう。営業担当者は契約を取ることだけを考え、契約を取れば後は知らないとなり、設計担当者はデスクにかじりつき図面を期日までに仕上げることに熱中し、現場担当者は、とにもかくにも契約後期内に工事を完了し引き渡すことを至上命題としています。分業システムが理想的に機能すれば作業効率が高くなり、かつ、専門家による質の向上が期待できるはずですが、家づくりにともなうトラブルが続出している現状は、無責任体制という分業化の悪い面が露呈していると思えてなりません。