ホーム > 読んだ

竹田陽一
小さな会社 社長のルール
ランチェスター経営 成功への実践手法

ガイド

書誌

author竹田陽一
publisherフォレスト出版
year2003
price1400+tax
isbn4-89451-150-9

目次

1本文
2抄録

履歴

editor唯野
2019.1.29読了
2019.3.18公開
2019.3.25修正
2019.4.18修正

同じくランチェスター経営本であるが『小さな会社 儲けのルール』と根本的な違いはない。ただ、本書では小さな会社では業績の100%近くが社長の実力で決まるという前提の上で、そのために従業員よりも社長自身の実力を高めること、それゆえに自らが経営の本質に対してコミットすることなどについて述べられている。つまりはランチェスター経営を社長個人にフォーカスした説明がされている。

本書でいわれてるように「「企業は人である」という「人」とはあなた(社長)のこと」というのは確かに金言である。また、そこでいう「人」を従業員に転嫁してしまう例も少ないないと思う。そうならないためにも、まずは勉強あるのみということか。

抄録

3

しかし、多くの経営コンサルタントは、経営の全体像がどうなっているかはもちろんのこと、経営を構成する大事な要因を体系的にきちんと説明せず、特定の部分についてだけ述べます。しかも、そこが経営の中心であるかのように言いますから、社長にはさっぱりわかりません。

6

40歳まで自動車会社の社長をしていたイギリス人フレデリック・W・ランチェスターは、1914年7月28日に勃発した第1次世界大戦に刺激を受け、戦闘における力関係はどのようにして決まるか、自分の研究室で考えていました。

そのときピタゴラスの定理にヒントを得て、2ヵ月後の10月2日に次の2つの法則を発表しました-/-

6-8

第1法則 攻撃力 = 兵力数 x 武器性能(質)

第1法則は、刀や槍など1人1人の戦闘範囲がごく狭い兵器を使い、敵・味方が接近し、1対1で戦いをする一騎打ち戦をしたときだけ成立します。

そのためには、まず山が険しい所や森が深い所など、大軍から包囲されにくい場所を「戦場」に選ぶとともに、一騎打ち戦がしやすいような「陣を組む」ひつようがあります。

こうした事情から第1法則のことを「接近戦」とか「一騎打ち戦」の法則と呼びます。