山田真哉
さおだけ屋はなぜ潰れないのか
身近な疑問からはじめる会計学
ガイド
書誌
author | 山田真哉 |
year | 2005 |
price | 700+tax |
isbn | 4-334-03291-5 |
履歴
editor | 唯野 |
2007.7.20 | 読了 |
2018.1.11 | 公開 |
一時期、ベストセラーになった本。例によってこの種の本は叩き売りされるようになったものを買っている。ただ、人目を惹くタイトルとは裏腹に内容的にはむしろ副題の方が正しく、あくまでも会計の入門書である。
そのため、少しでも会計をかじったことのある人にとっては物足りなさを感じると思うが、逆に会計を敬遠していて全く接したことがないという人には、最初の一冊として好適だと思う。企業会計というよりも家庭の家計寄りの話もされているので、その意味でも身近に感じられるのではないだろうか。
抄録
25 cf.28
さて、さおだけ屋に限らず、企業というものは継続することが大前提にあって、会計用語ではそれをゴーイング・コンサーンという。そして、継続するためにはまず利益、なにがなんでも利益がなければはじまらない。
26
つまり、現金というものさしだけでは企業は計れないのである。一方、利益は現金の動きだけではなく、掛や手形、工場などの設備の動きも踏まえて計算される会計上の儲けの指標なので、企業を見るうえでは重視されるのだ。
31
ハンバーガー業界の業績が悪化したときも、真っ先に打たれた手が、格安バーガーの値上げと高級バーガーの大々的な宣伝であったことからもわかるように、単価を上げることが業績回復の最も安易な手段なのである。