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加藤昌治
考具
考えるための道具、持っていますか ?

ガイド

書誌

author加藤昌治
publisher阪急コミュニケーションズ
year2003
price1500+tax
isbn978-4-03205-4

目次

1本文
2抄録

履歴

editor唯野
2011.02.17読了
2011.04.09公開
2011.04.18修正
2020.2.25文字化け修正

アイデアを出して整理するためのメソッドに的を絞った本。確かにいわれてみるとアイデアの重要性が叫ばれる割には、そのための手段を扱った本は少ないように思う。本書では以下のメソッドが紹介されているが、この手のものが一通り整理されており、必要に応じて参照できるという点では便利な一冊だと思う。

インプットの考具
  • カラーバス
  • 聞き耳を立てる
  • ちょいメモ
  • 七色いんこ(演じてみる)
  • フォトリーディング(見るように読む)
  • 臨時新聞記者
アイデアを広げる考具
  • アイデアスケッチ(手書き)
  • ポストイット
  • マンダラート
  • マインドマップ
  • アイデアスケッチ(PC)
  • 連想ゲーム
  • オズボーンのチェックリスト
  • ブレーンストーミング
アイデアを企画にする考具
  • 5W1Hフォーマット
  • タイトル
  • ビジュアライズ
  • マンダラート
  • 企画書
  • アイデアマラソン
  • 問いかけの展開

抄録

11

常日頃おもうのですが、考えることが仕事なのに、そのための道具を持っていない人があまりに多い気がします。わたしたちは毎日何かアイデアを考え、企画にして、実行することで対価を得ているのです。しかしそのためのインフラ=道具の充実度はあまりに酷い。-/-

13-14 cf.231

だからアイデアマン&ウーマンになるかどうかは後天的なものだ、と思っています。年齢も関係ない。それから置かれた環境よりも、自分の意識の方が大事なんだ、ということを強く実感しています。アイデア溢れる人たちとそうでない人たち、見聞きしている物事はほぼ、同じです。-/-違いは意識しているかどうか、の1点なんです。言い換えれば、無意識であってもアイデアのヒントになるものを捜しているかどうか ? ということ。キョロキョロしているかどうか ? ということ。

16 cf.31

アイデアと企画――この2つの言葉の違いは何でしょう ?

少なくとも日本のビジネス社会ではごちゃごちゃに使われていることが多いようです。わたしはアイデアが企画になる、アイデアが企画としてまとめられるのだ、と思っています。