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勝間和代
勝間式超コントロール思考
時間 お金 人間関係が思い通りに動き出す

ガイド

自分でコントロールできる領域を増やしていく生き方

書誌

author勝間和代
publisherアチーブメント出版
year2019
price1200+tax
isbn978-4-86643-943-0

目次

1本文
2抄録

履歴

editor唯野
2020.10.30読了
2020.11.1公開
2020.11.2修正

仕事・プライベートを問わず自分でコントロールできる領域を広げていくことで、自分にとっての快適な状態を保つことを説いた本。趣旨は全く同感で、そのために最新家電やコンピュータ周りの機能を積極的に使いましょうというのもうなずける。著者の最近の他の本に共通するエッセンスを「超コントロール思考」という観点に沿って説明しているので、一貫性があり分かりやすい。

しつこいようですが、コントロールの基本は自分の力を過信せず、いかに周りの状況を自分の力でも十分に対応できるところまで持っていくかということになります。(p80)

私の場合でいうと、これは昔Microsoftの雑誌広告にあった文言「コントロールを取り戻せ」という言葉になる。やるべきことが多くなり過ぎたり、割込が多数発生して遅延するタスクの出ているときが「コントロールを失っている状態」である。だから、そのときにやるべきことは

  • やるべきこと全てをリストにする
  • その中で短時間で片付けられるものを先に片付ける
  • 期限に従って余裕を取り戻せるまで残りを目途の立つ状態にする(100%でなくてよいが残業してでも目途だけつける)

という流れになる。「余裕を取り戻せる」というのはタスクを重要度と緊急度で分けた場合における「重要だが緊急でないタスク」を実行できる状態である。自分が継続的かつ将来のために行っているタスクが「重要かつ緊急のタスク」に押しつぶされてしまい、実行できなくなってしまうストレスが余裕のなさを生むからである。何より余裕のない状態ではパフォーマンスも低くなるので、だからこそ「コントロールを取り戻す」必要があると考えている。まあ、私の場合は「楽をしたい」という感情がそもそもの根底にあるのだが...

著者の場合はこれを家事や片付、余暇などライフスタイル全般に広く捉えている。本書でたびたび登場する「勝間さんだからできるんでしょう」的な指摘は正直にいうと私もそう感じる部分はある。またテクノロジーを全面的に肯定し過ぎているきらいもあり、個人情報の流出であるとかローテクなものとの折り合いの付け方にも触れていない。とはいえ、そういうネガティブな面も含めて自分からコントロールするという積極さはその通りだと思うし、まずは眼前の問題をコントロールするというのも正しい。単純に著者のメソッドを真似るだけでなく、「自分がそもそも何をコントロールしたいのか」ということを考える上では意義のある本だと思った。

抄録

2

-/-コントロールと言うと聞こえは悪いのですが、それを例えば、

「自分も他人も大事にしつつ、時間やお金を効率的に使いながら、自分のイメージ通りに物事を進める方法」

と定義をし直してみると、どうでしょうか。

4

心理学用語では、自分が周りに働きかけられるという気持ちについて

「自己効力感」

という表現を使います。

自己効力感が高ければ高いほど、様々な物事に取り組む姿勢が積極的になり、何か壁に当たった時にもそれを乗り越える力が生まれます。

16

自分が主体的に生きるためには、できることとできないことをしっかりと切り分けて、できることについては働き掛ける必要があります。-/-