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山本洋子
純米酒Book

ガイド

純米酒のことが一通りわかるガイドを兼ねた一冊

書誌

author山本洋子
publisherグラフ社
year2010
price1300+tax
isbn978-4-7662-1290-7

目次

1本文
2抄録

履歴

editor唯野
2021.6.13読了
2021.6.13公開
2021.6.16修正

書名の通り純米酒の本。作り方はもちろんのこと、変わり種なもの、器、燗のつけ方、つまみ、珍味まで一通り紹介されている。もちろんお酒自体も大量に紹介されており、日本全国だとこんなに酒蔵があり、かつ作り方まで含めると「こんなものまであるのか !」と驚くこと請け合いである。正直なところ、多すぎてとても全部までは飲めそうもないが、機会があれば順々に接してみたいものである。不勉強なもので割と日本酒というと米どころか寒冷地という印象があったが、実際には九州・四国にも酒蔵はあり以前機会があったときに飲んでみたら、どれもおいしかった。

著者も触れているように日本酒と一口に言ってもピンからキリまであり、苦手意識を持っている方であっても本当においしい日本酒を飲むと意識が変わると思う。もちろんそれは他のお酒でも同様で、私も長らくウイスキーを敬遠していたが、自分と相性の良いお酒をよいつまみと飲んでからは考えが変わった。食わず嫌いならぬ飲まず嫌いもあるのであり、考えてみればもったいないことである。そういう意味では本書は手頃で良い本だと思う。

抄録

23

第二次世界大戦の最中、満州に進出を決めた日本軍。兵士のために、マイナス20度の五区間の地でも凍らない日本酒が必要となりました。ウォッカやウイスキーなどの蒸留酒と違い、アルコール度数が低い醸造酒である日本酒は、マイナス20度では凍ってしまいます。

そのため、凍らないように、アルコール添加することが認められるようになったのです。加えて、戦争で米不足となり、米を使う日本酒は贅沢品に。そこで醸造用アルコールを加えて水増しし、味の調整のために水あめなどの糖類、酸類、アミノ酸類などを加えた「増醸酒」が国で認められました。それが現代まで引き続いているのです。

昭和四十八年、埼玉県・神亀酒造が全量を純米酒のつくりに変えました。戦後、日本で初めての純米蔵の誕生です。

27

と、いうことは、田んぼ1坪(畳2帖=3.3㎡)で、純米酒1升瓶が1本できるというのが、おおよその目安となります。

28

江戸時代、武士のお給料がお米で支払われていた頃、大人1人が1年間に食べるお米の量を1石と呼んでいました。1升瓶にすると100本、米俵で2俵半。-/-そして1石が取れる田んぼの面積を1反と言ったそうです。-/-