大竹孔明, 小川裕之, 高梨ギンペイ, 中江亮
知らないと困るWebデザインの新ルール4
現場のプロが教えるHTML+CSSコーディングの最新常識
ガイド
書誌
author | 大竹孔明, 小川裕之, 高梨ギンペイ, 中江亮 |
editor | (株)まぼろし(企画) |
publisher | エムディエヌコーポレーション |
year | 2015 |
price | 2300+tax |
isbn | 978-4-8443-6493-1 |
履歴
editor | 唯野 |
2015.8.6 | 読了 |
2015.8.12 | 公開 |
2020.2.25 | 文字化け修正 |
書名通りの内容である。マルチデバイス時代のWeb制作におけるHTML5/CSS3を、現在の動向やツールも踏まえていかに実装していくかが扱われており、内容も浅すぎず深すぎず手頃にまとまっていると思う。ちなみに私はMac/iOSを使わないので、その辺はざっくりはしょって読んだが、後は必要な箇所を深読みすればいいと思う。
ただ、話題はあくまでもHTML/CSSの実装寄りなので、サーバサイドの動向までを含めたものではなく、概論を掲げるのであればそこまで俯瞰した中でのHTML/CSSの位置付けと、そこでの軸となる動向に基づくトップダウンをしてくれれば、もっとありがたい感じがした。このことを言い換えると、私自身は一読してみてWebアプリケーションフレームワークなりネイティブアプリケーションでの省力化・ワークフローの考え方がHTML/CSSの世界にまで広がってきたのか――という印象を抱いたのだが、第三者としてはその辺も含めて知りたかったということである。
それはともかくとして、HTML5/CSS3の次に何がWebのトレンドになるのか分からないが、まずはプロトコルレベルでのHTTP/2、SSLの普及といった辺りになるのだろうか。
抄録
12-15
node.js : サーバサイドで非同期かつイベントドリブンに動くJavaScript。Webサーバを含んでおりWebアプリの基盤を提供する。Rubyもよく使われており、いずれもそれぞれのバージョン管理ツール経由でインストールすると便利。
16-21
Git : バージョン管理ツール。変更履歴が詳細に記録されるので、差分を確認したり競合の検出が容易。SubversionやCVSが共有リポジトリ1つでオンラインを前提とするのに対し、Gitはミラーされたリポジトリをローカルに持つことでオフラインでの作業や遅延更新できるといった利点がある。コマンドラインベースでの主な流れは以下の通り。GUIクライアントもある。GitHubはこの共有リポジトリをホスティングするサービスのひとつ。
clone URL | ローカルにリモートの共有リポジトリをコピー |
init | ローカルに共有リポジトリを新規作成 |
add ファイル名 | ファイルをインデックスに追加 |
commit -m ファイル名 | 変更履歴を登録、-mでメッセージを同時に付加 |
push URL | ローカルリポジトリの変更を共有リポジトリに反映 |
pull URL | 共有リポジトリから変更履歴を取得 |