尾上誠蔵, 山本浩治
IMT-2000特集
技術概要
ガイド
書誌
author | 尾上誠蔵, 山本浩治 |
publisher | 社団法人 電気通信協会 |
year | 『NTT DoCoMo テクニカルジャーナル Vol9 No.2』p.19-26 |
履歴
editor | 唯野 |
2001.7.13 | 読了 |
2001.7.13 | 公開 |
2002.11.28 | 修正 |
FOMA の概要記事が本家の DoCoMo の雑誌に載っていたので、このうちの技術概要部分を要約する。(サービス概要などに関しては 「「IMT-2000」の全貌」 の方を参照されたし。)これの詳細が次号より掲載されるようだ。
抄録
標準化
IMT-2000 は 1985 に ITU-R で次世代移動通信システム(EPLMTS)の名称で研究が開始されると共に ITU-T でも注視され、2000.5 に正式勧告された。W-CDMA は日本の電波産業会(ARIB)、欧州の欧州電気通信標準化機構(ETSI)などの提案をベースとしたものになっている。
CDMA 方式
一般に符号分割多元接続(CDMA)方式には以下の利点がある。
- 高い周波数利用率の実現しやすさ
- 周波数管理からの解放
- 移動機送信のピーク電力低減
- 上りと下りの無線リソースの独立利用
加えて、W-CDMA の広帯域化により次の恩恵がある。
- 高速データ通信
- マルチパス解像度の向上
- キャリア単位ユーザの増加に伴う統計多重効果
- 間欠受信比率(待ち受け時の一時受信)の低減
主要諸元と無線アクセス技術
緒元 | 内容 |
アクセス方式 | Direct Sequence CDMA |
デュプレックス方式 | FDD |
帯域幅 | 5MHz |
チップレート | 3.84Mcps |
キャリア間隔 | 200kHz クラスタ |
データ速度 | ?2Mbps |
フレーム長 | 10, 20, 40, 80ms |
誤り訂正符号 | ターボ符号(高速伝送時)、畳み込み符号 |
データ変調 | 下り QPSK、上り BPSK |