ホーム > 読んだ

藤野嘉子
生き方がラクになる
60歳からは「小さくする」暮らし

ガイド

書誌

author藤野嘉子
publisher講談社
year2018
price1200+tax
isbn978-4-06-511838-2

目次

1本文
2抄録

履歴

editor唯野
2019.11.09読了
2019.11.17公開

というわけで、『いつか一人になるための家の持ち方 住まい方』と合わせて読んだ本。著者は料理研究家の方で、持ち家を手放して小さな賃貸の家に引っ越した流れを書いた本である。「小さくても構わない」と考えられるようになったことで、心も気楽になり、住まいに限らない気楽さを手に入れた経緯が綴られている。そのため、後半では食事や親との関係にも触れており、住まいを含めたライフスタイル全般を自分の環境の変化に合わせて変えればよい、というポジティブさが前面に出ている。

確かに今のシニア世代にとっては家はある意味で一生もののような感覚が強いのだと思うが、必ずしもそれに捕らわれる必要もないわけで、恐らく急速な高齢化が進むこの国では、この種の考え方も徐々に広まっていくのではないかと感じた。

抄録

5

半分以下の広さの新居に引っ越すにあたって、家具も家電も、食器や調理器具、福屋本も半分以下に。その過程で、私が感じたことや学んだこと、反省点、失敗談などをまとめたのが、この本です。

6

人生のゆたかさは、いまを存分に楽しむことで決まると思っています。60代のいまも、そして70代、80代になっても、自分が生きる時代を楽しみたいですよね。そのためには少しずつ時代の変化を受け止める必要があります。

老後は、持ち家で暮らすのが当たり前と思っていた私は、暮らしを「小さくする」ことで、これまで自分を縛っていたものから解放されました。いまはとても軽やかな気持ちで毎日を過ごしています。

17

そんな変化にどう対応すればよいのでしょうか。わが家の「働き方改革」は、ビジネスの規模という点では、ダウンサイジングしました。やはりどうしたって若いころと同じような働き方を続けることには無理があります。それでも私たちは働けるうちは働きたいと思っています。-/-

そして、わが家の「働き方改革」は、ライフスタイル改革に発展しました。働き方を変え、それに続いて、ライフスタイルそのものも大きく変化したのです。それが持ち家から賃貸へ、150㎡から65㎡の暮らしへと住環境を変え、生活そのものを小さくすることでした。