Andy Hunt
リファクタリング・ウェットウェア
達人プログラマーの思考法と学習法
ガイド
書誌
author | Andy Hunt |
editor | 武舎 広幸、武舎 るみ(訳) |
publisher | オライリー・ジャパン |
year | 2009 |
price | 2800+tax |
isbn | 978-4-87311-403-3 |
履歴
editor | 唯野 |
2009.07.22 | 読了 |
2011.03.13 | 公開 |
2011.03.18 | 修正 |
2020.2.25 | 文字化け修正 |
『達人プログラマー』の A・ハントの本で、最新の認知科学、行動科学などを用いながら、新しいスキルの習得及び思考のための効率的な手法と改善を解説した本。本書の題名となっているウェットウェア(wetware)とは脳のことだが、Refactor Your Wetware は副題であり、原題は『Pragmatic Thinking and Learning』であるから、原題の方が本書の内容に対しては的を得ている。
最近は、この手の脳科学・行動科学などを元にして、従来であれば単なる精神論で片付けられていたものを、それ以前の人間の性向に合わせるかたちでうまく利用する、というタイプの本がそれなりに出ている。例えば、努力ができないのは本人が悪いのではなく、そう自然に行動できるような環境や条件次第という考え方だ。IT というものも、単なる効率化というよりは、その種の環境作り・引き金(トリガー)のための道具(ツール)として、まず第一に捉えるべきだと私も思う。
抄録
xii-xiii
-/-一般的には、先生と生徒の関係を「先生が教えるもの」として捉えることが多いのですが、本当は「先生が教える」のではなく「生徒が学ぶ」のです。学習は常に生徒に依存するものなのです。
xvi
-/-「システム思考」では、ある物を、独立したひとつの物としてではなく、複数の組織の接続点として捉えようとします。
2
イベント型の理論が対象とするのは何らかの形で測定ができるもので、測定に基づき検証や証明が可能です。その正しさを客観的に判定できるわけです。
これに対してコンストラクト型の理論は実体のない抽象概念であり、「理論の証明」について議論しても意味がありません。この型の理論は「有用性」という観点から評価されますが、正しさの客観的な判定はできません。-/-