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Shaun Mitchell
SDL Game Development

ガイド

SDL2でとにかく動くものを作りたい人におすすめ

書誌

authorShaun Mitchell
publisherPACKT PUBLISHING
year2013
price$44.99
isbn978-1-84969-682-1

目次

1本文

履歴

editor唯野
2023.1.22読了
2023.1.31公開
2023.11.24修正

C++のマルチプラットフォーム対応ゲーム開発ライブラリであるSDL2の解説書。実際のゲーム開発を行いながら最終的には2Dの簡単なゲームを作るところまで扱っている。内容的にはある程度のC++の知識が前提となっているので、テンプレートこそ使わないものの仮想クラス、継承、シングルトン、ファクトリなどは普通に使っている。

書籍が若干古くタイルマップはTiled Map Editorを使っているが、そのXMLを読み込むTinyXMLも含めてバージョンが既に古く、その辺は読み手で書き換える必要がある。また、ソースコードもそのままではダウンロードできないので困るが、ググってGitHubにあるものを落とせばアセットも含めて入手できる。

全般的にとにかく動くものを作るという感じなのでSDLそのものにも詳しい説明はそれほどなく、ライブラリリファレンス的な使い方もできない。そもそも使っている関数も限られており、当然ながらSDL_ttf(TrueTypeFont)などは扱いもなく、実装も割と力技が多い。著者も触れているように例えば弾丸衝突判定などは総当たりではなく適切なアルゴリズムなりを使わないと実用レベルにはならないだろう。

とはいえ、とにかく動くということは非常に重要なので、その点ではよい勉強になった。足りない部分は必要に応じて勉強すればよいわけだから、とっかかりとしてのこのアプローチは正しいと思う。英文も平易なので助かる。