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K・ブランチャード、S・ジョンソン
1分間マネジャー
何を示し、どう褒め、どう叱るか !

ガイド

一分間の目標設定、称賛、叱責の3つを柱にしたマネジメントの寓話

書誌

authorK・ブランチャード、S・ジョンソン
editor小林薫(訳)
publisherダイヤモンド社
year1983
price1165+tax
isbn4-478-35009-4

目次

1本文
2抄録
3110-111.

履歴

editor唯野
2021.9.20読了
2021.9.21公開

マネジメント関係では古典の一冊。行動科学の成果を取り入れつつ、一分間の目標設定、称賛、叱責の3つを柱として、人間よりも行動に着目し、それをすぐ行うこと。また、目標設定後にほったらかしにしてあら探しをするのではなく、称賛に立ち戻りながら徐々に道筋を示すこと――などを骨子としている。

極めて短時間なマネジメント術となっているのは、いかにも今の時代に合致しているように思う。内容的にも大部でなく、加えて物語のスタイルを取っているのでわかりやすい。むろん古典なので個人的にはそれほど単純にはいかない気もするが、それでも明確な指針が与えられているのは良いと思った。なぜなら、後は必要に応じてそれを応用させればよいからである。下手な成功者本を読む時間があるのであれば、こちらのほうが得るところは多いと思う。

抄録

4

さらに、原文は一般的英語国民なら一時間で読め、しかも即刻ここに盛られた、空理空論でない「一分間マネジメント」の三原則を実施できるのである。しかも各々一分間で実行しうるという実践性に特徴が存しているのだ。

一見、簡単そうに思えるが、深い人間行動科学から得られた洞察に基づく三つの秘訣、すなわち、

①一分間で目標を設定できること

②一分間で褒めたたえること

③一分間で叱ること

の三つは、なるほど言われて見れば正にコロンブスの卵であり、何の変哲もないように思える。しかしこれを上手に組み合わせることにより、意外な奥行きを見せるところに、この一分間マネジメントの歯ごたえと妙味がある。

訳者まえがきより。

7

この寓話(たとえばなし)の『一分間(ワン・ミニッツ)マネジャー』は、これまで多くの賢い人々がわれわれに教えてくれたことと、われわれ自身が学んできたことを簡潔に編集したものである。

18

世界中のたいていのマネジャーは、主として業績に関心をもつか、部下に関心をもつかのいずれかに思われた。