テレビあれこれ
私は以前よりお正月のテレビ番組くらい意味の分からないものもないのではないかと思っている。だから、そういうものを見るくらいならば何かを書いている方がましだということになるので、日頃からテレビについて思っていることを幾つか気ままに書いてみることにする。
1 サラ金の CM
これは昔から私には非常に謎なのであるが、なぜサラ金(消費者金融というべきなのか ?)の CM には最後に「ご利用は計画的に」などという文句が表示されるのであろうか。少し考えてみれば自明のことなのだが、そもそもお金を「計画的に利用」するような状態ならばサラ金の手を借りる機会などありえない。むしろ「計画的に利用」されたのでは商売あがったりのはずである。
実際、CM の中身を見れば分かるというか説明の必要もないのだが、計画的な利用に基づいた借り方をしている CM など見たためしがない。だからサラ金的にいえば「ご利用は無計画的に」といわねばならないはずだが、利用者というよりはサラ金自身の免罪符の如く「ご利用は計画的に」などというのは詭弁も詭弁というか、かなり無理があるというべきではなかろうか。もちろん、類似点から考えれば酒やタバコの場合にも同じ構図が成り立っているのだが、なぜか酒・タバコの類ほどその手の指摘の目立たないのも妙なことではある。まあ、バブル崩壊以降、消費者金融がマスメディアにとっての重要なクライアントになってしまった現況では批判も思うようにできない...というところであろうか。
2 警察 24 時
冒頭に私はお正月番組などまともに見ない旨のことを書いたけれども、実をいえばそもそもテレビというもの自体を普段からほとんど見ない。(まあ、代わりにディスプレイの方はべらぼーに眺めてますが :-))にもかかわらず、なぜか知らないが昨年は「警察 24 時」というような番組のやっているのに何度も遭遇した。これが流行りなのかどうかさえ私にはよく分からないのであるが、要は「市民生活を守るために頑張っているお巡りさん」をレポートした番組である。
むろん、公務員として日夜そういった努力をされているお巡りさんが日本にもたくさんいるであろうことは想像に難くないことであり、それ自体は大いに賞賛されて然るべきことだ。そして、そういった方々の活動が報道されるということもすばらしいことである。しかし、これまた疑問なのだが、なぜかその逆というのには、お目にかかったことがない。つまりは、あれだけ警察汚職が世を賑わしていながら、そういう方面での警察の頑張りなり現状にメスを入れた番組というのがないように思われるのである。これではとても一方的に過ぎるのではないかと私などは思ってしまうのだが... (既にそういう内容のものが同じくらいにあるというのであれば、この部分の駄文は撤回します。)