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和智右桂
SMALL LEADERSHIP
チームを育てながらゴールに導く「協調型」リーダー

ガイド

強権型ではない今どきの小さなチームリーダーに求められる資質について

書誌

author和智右桂
publisher翔泳社
year2017
price1600+tax
isbn978-4-7981-5087-1

目次

1本文
2抄録

履歴

editor唯野
2021.3.10読了
2021.3.11公開
2021.4.2修正

副題にもあるように今どきの小さなチームのリーダーに求められる資質をメンバー各自を巻き込む「協調型」として捉え、そのために順々にチームにおいて何から手を付けていくべきか、また最終的にどういう状態を目指すべきなのか――を解説した本。強権型でもなければカリスマ型でもないといった辺りがいかにも今風ではある。また、どこにでもあるチームをいかに良くしていくのかという観点で説明がされているので、悪くいえば一般論だが良くいえば普遍的ということもできる。

コロナでリモートワークなんてことが言われている昨今なので、ますます直接的に会わずとも組織を回していくためのスキルというものが問われてくるように感じられる。そういう意味では良書であり、当たり前のことを続けるのが一番大変だということも了解しているものの、常に正解がある問題でもないので難しい。結局のところは試行錯誤しつつ、それも含めて率先垂範して行動で示すこと、それを続けることになってくるように改めて思った。

抄録

2

例えば、自分で考え、自分で決め、自分が指示する、というやり方では、現代のプロジェクトは簡単に破綻します。それよりも、一緒に考え、一緒に決め、一緒にコミットするチームを作ること。そして、成功の喜びを分かち合う仲間を作ることのほうが、大きなビジネス成果を生み出すことができるのです。

5

-/-しかし、世の中はそういう偉大なリーダーだけで動いているわけではありません。私たちが日々接している現場を回しているのは、いわゆる「2枚のピザで賄える」人数で構成されたチームであり、そのチームを率いて成果を出す責任を負ったリーダーに他なりません。本書が対象としているのは、そういう「小さなチーム」を率いる「小さなリーダー(スモール・リーダー)」です。

ただし、チームが小さいからといって、求められるリーダーシップのレベルが必ずしも低くなるわけではありません。「ヒト・モノ・カネ」に関する権限を預かり、チームを率いて仕事を進め、日々発生する問題に対処しながら、持続的に成果を出し続けることは、簡単ではないのです。新しくリーダーになった人が一から学ぼうと思っても、必要とされる基本知識だけでも多岐にわたるため、学ぶのが難しい領域だといえます。それでも、現場は待ってくれません。-/-

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