本田直之
レバレッジ英語勉強法
偏った英語でレバレッジポイントを目指せ!
ガイド
書誌
author | 本田直之 |
publisher | 朝日新聞出版 |
year | 2008 |
price | 1300+tax |
isbn | 978-4-02-250423-4 |
履歴
editor | 唯野 |
2010.5.21 | 読了 |
2010.6.29 | 公開 |
2010.6.30 | 修正 |
2011.12.1 | 修正 |
2020.2.25 | 文字化け修正 |
書名と副題の通りであって、それ以上でも以下でもない本。本田氏の本というのはマーケティングというか眼のつけどころが非常にはっきりしていて『確かにそういう需要があるな』と思うところに的を絞って出されている印象が強い。だから読書の側としては、そういうマーケティングに「乗せられている」のも事実なのだが、それはやはり著者の企画がそれだけ上手いということなんだと思う。
本書も通読してみると、それほど目新しいことがあるわけではないのだが、出版のマーケティング同様(!?)、切るべきところは切った英語勉強法が紹介されている。ただ、本書でも紹介されているように IT エンジニアに意外と英語のできる人が多いというのは大いにうなずける話だった。IT の世界はやはり誰が何といおうとアメリカ中心であり、そこに常に最新かつ最大の情報が集まっている。必然的に最新のトレンド(バージョンやバグ情報など)を追っていくと英語で調べるしかないというのが実情だからだ。
ただ、そこはよくしたもので、割と特定分野の英語というのは専門用語さえ分かってしまえば、多少文脈がよく分からなくてもそれなりに理解できるし、特に IT の場合、コードを読めば万国共通という部分がある。今なら例文サイトもあるので、必要に迫られても「それなりに何とかなる」のも事実だと思う。
そんなわけで私の場合は最低限の短いメールとかサポートのドキュメントを必要そうな箇所だけ読むという程度であり、英会話までは無理だが、英語を社内語にする会社が日本でも登場するなど、「英語ができて当たり前」という時代は確実に近付いている。本書の勧める偏ったかたちでもいいので継続して勉強し、少しでも実用レベルにしたいところである。
抄録
6
しかし、それで十分です。つまり、ビジネスと日常生活に必要な英語は、ひじょうに限られた範囲のもので、現実離れした高いレベルのものでは決してないというのが、「英語が話せるようになった」わたしの実感なのです。
20 cf.7
つまり、英語は「できたほうがいい」という有利になるためのオプションではなく、「できなければマイナスになる」という必須アイテムと化しています。
ビジネスパーソンにとっての英語は投資アイテムではなく、最低限もっているべき資本となりつつあるのです。
英語を勉強するのは面倒くさいけれど、勉強しなければもっと面倒くさいことになるというは確かでしょう。
29
これからの時代、レバレッジが効く投資アイテムは三つあります。
①語学
②IT
③金融