吉越 浩一郎
2分以内で仕事は決断しなさい
スピード重視でデキる人になる !
書誌
author | 吉越 浩一郎 |
publisher | かんき出版 |
year | 2005 |
price | 1400+tax |
isbn | 4-7612-6253-2 |
履歴
editor | 唯野 |
2020.7.26 | 読了 |
2020.8.2 | 公開 |
書かれていることは氏の他の本と同じであり、特にスピード重視の辺りなどは書名の通りである。むしろ定期的に読むことで私自身もブレないようにするというか、改めて気を付けるというかそういう感じだった。ジャンルは全く違うが私にとっては野田知佑みたいな感じか...
ちなみに、この本で強く同意できたところとして以下のゲーム感覚のところがあるが、私だとちょっと違う。うまくいえないが、会社の仕事とは別に自分からクリアするものを設定した方がやりがいが出るというか、それが結果的に仕事としての成果にもつながるようにしていくというか、そういう感じである。やるのは自分なのだし、仕事だから当然なのだが、効率化などを自分から自分なりに試すことで仕事自体もよりよくできる。もっというと問題も厄介事ではなくクリアすべき対象として見た方が客観視できるというかそんな感じである。
デキる社員にとって、仕事はパズルやクイズのようなものです。-/-いわばゲーム感覚なのです。
ゲーム感覚は、プラス思考とはちょっと違います。
-/-どうせ働かなくてはいけないのなら、視点を変えて良い面、楽しい部分を探そう。これがいわゆるプラス思考です。
ところが、ゲーム感覚で仕事に取り組めば、仕事が遊び感覚になるので、無理に良い面を探す必要もない。自分にメリットがあろうとなかろうと、仕事自体が楽しいのです。(p110)
それはともかくとして、本書では以下の部分を肝に銘じておきたいと思った。
なぜ利益が思うように上がらないのか。
その原因を突き詰めていくと、じつはやるべきことをやっていないだけというケースが非常に多い。(p157)
打てる手はすべて事前に打つ。当たり前のようですが、それが利益を生む最大のコツなのです。
仕事の結果は、人の手ではどうしようもできない運に左右される部分もあります。ただ「人事尽くして天命を待つ」という格言もあるように、自分にできることをすべてやってこそ、初めて神頼みする資格がある。やらない人が神様に頼るなんて言語道断。神様だって助けてくれません。
私のこれまでの経験からすると、運に左右される部分はせいぜい一割。残りの九割は人の手でどうにでもなります。その九割をやり尽くしておけば、よほどツキがないとき以外はうまくいく。大切なのはやはり、やるか、やらないかです。(p157-158)
-/-あらゆる知恵と労力を使って、事前に九割の手を打つべきなのです。(p158)
抄録
1
トリンプでは、川があるならとにかく飛び込め、と教えています。
すぐ近くに橋があるなら、そちらを通ってもいい。しかし、パッと見て橋がなければ、迷わず飛び込んで向こう岸を目指す。いったん立ち止まり、橋を探しているようでは、仕事として遅すぎるのです。
2
ビジネスで何より大切なのは「スピード」なのです。
ライバルに先がけて市場を開拓し、市場に変化があれば迅速に対応する。もし問題が起きれば、被害が拡大しないうちに対処する。これらはビジネスの基本中の基本で、いまも昔も同じです。
3
社運を左右する重要な議題でも同じです。慎重を期すために様子を見るなんて言ったら、我が社では笑われます。むしろ重要なことだからこそ即断即決が必要なのです。