フィリップ・マグロー
史上最強の人生戦略マニュアル
ガイド
書誌
author | フィリップ・マグロー |
editor | 勝間和代(訳) |
publisher | きこ書房 |
year | 2008 |
price | 1700+tax |
isbn | 978-4-87771-239-6 |
履歴
editor | 唯野 |
? | 読了 |
2014.5.14 | 公開 |
2020.2.25 | 文字化け修正 |
勝間和代の本は全て目を通しているわけではないが、ブームも過ぎて本も安くなったので買った本。多分、この種の「自分から戦略的に自分を変えていく」というスタンスを語る人は今後も現れるだろうし、自己啓発本としても一種の定番として残るのだと思う。これは、現在の資本主義的な競争社会が避けられない上での必然だからである。
それゆえ、訳者自身が最も影響を受けたという本書の姿勢はその意味では正しいし、意識する必要があると私も思うが、難しいのはそれが唯一の答えではないということ、更にいえば、それをただ真似するだけではカツマー以上にはなれないという辺りなのだと思う。いうまでもなく、この種の啓発本は全てそういうスタンスで接するべきではあるのだろうが...
とはいえ、訳書の掲げている下記の内容などは十分に一読に値するまとめ方だと思う。啓発本を読んだだけで満足させないだけの説得力はあるので、類書をいくつも読むくらいであれば、本書を精読すべきだと思った。
- ものがわかっているか、いないか
- 人生の責任は自分にある
- 人はうまくいくことをする
- 自分が認めていないことは変えられない
- 人生は行動に報いる
- 事実なんてない、あるのは認識だけ
- 人生は管理するもの。癒すものではない
- 私たちは自分の扱い方を人に教えている
- 許しには力がある
- 自分が求めているものを知り、要求する
抄録
2
この時期、私は国内外のかなりの数の自己啓発本を読んだと思う。そしてその中でも、この「Life Strategies : Doing What Works, Doing What Matters」は間違いなく、もっとも秀逸な本の一つであった。そして、もっとも私が影響を受けた本の一つでもある
4
本書で、フィリップ・マグローがもっとも強烈に放っているメッセージは、「楽観主義者」でも「悲観主義者」でもなく、「現実主義者」になれということである。
そして、どんなに不幸だと自分自身、思えることがあっても、現実に起こっていることを一切否定せず、まずは、「ものがわかっているか、いないか」-/-からはじめて、どんな時にも、自分以外の相手と対応しなければいけないのだから、まずは自分を理解し、そして何が相手を動かしているのかを理解し、適切な情報集め、自分自身をしっかりとコントロールすることを推奨している。
27 cf.26
道は二つに一つ。気に入らないから現状を受け入れるのを拒み続けるか。それとも、現状を受け入れ、攻撃を受けている仲間と自分自身のために立ち上がるか。彼女の目を覆っていた目隠しをはずし、あれこれ考えるのをやめて現実に対処しはじめるや、彼女は本来の自分に戻った。