〝良書リスト〟といえば必ず古典が選ばれることでもわかるように、古典こそは知識だか教養だかの基本である、あるいは何でもよい、とにかく基本である、とは多くの者が説いているが、ぼくはこれを悲しむべき誤りだと信ずる。基本は自分流に築け、というのがぼくの持論だ。人がいやしくも一つの個人だというなら、それは彼の独自性のゆえにそうなのだ。人は現代に出版されたものをまず読むべきだ。自分がそこに生き、参加している世界について知ること、これが何より肝心ではないか。読書は、めしをくったり運動したりすることと同じだと思うがよい――ヘンリー・ミラー

Topics

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作家的時評集とほぼ同じ

高村薫
閑人生生
平成雑記帳2007-2009

『作家的時評集』とほぼ同感じの本であるが、そのまま看過できない意見が多い点でも同じである。ネット社会の進展が逆に個人の分断を招いている指摘などは全くその通りだと思うし、傾聴に値する。例えば以下の通りである。

読んだ : 国内 2025-04-21 new

ゲノム編集された生き物たちの物語

五十嵐大介
ディザインズ 全5巻

『魔女』がものすごくよかったので別の作品も読んでみた。ゲノム編集された生き物の物語で『BANANA FISH』の動物版といってしまうと乱暴か。しかし、絵柄はとても好みなのだけれど、やはり『魔女』ほどのインパクトは受けなか

読んだ : 国内 2025-04-11 new

いいけど、ちょっと高い

宮崎駿
宮崎駿イメージボード全集 2 天空の城ラピュタ

ラピュタは好きな映画なので当然ナウシカとセットで買ったわけですが、こちらの方が紹介されているイメージボードの数も少し多い気がします。当然ですが「未来少年コナン」とのつながりなども普通に見れて楽しいです。映画を見るばかりが

読んだ : 国内 2025-04-02 new

今でも全く古くない、むしろ読み返すべき

高村薫
作家的時評集 2000-2007

20年前に書かれた文章で発せられた警鐘が弱まるどころか逆に状況はひどくなり、より強くなって響いてくる辺りに、本当に日本はおかしくなってしまったのだな、という気持ちが先に来た。例えば小泉首相に見る熱狂と言葉の乖離は安倍首相

読んだ : 国内 2025-03-18 new

著者の作品では一番の長編

SABE
地獄組の女 (全4巻)

最近では特に珍しくもなくなったけれども、不条理系漫画というのは当時ではまだ目新しい感じで、それで記憶に残っている作品である。恐らくこの路線を突き詰めると「ねこぢる」辺りになるんだろう。もっとも著者は既にお亡くなりになって

読んだ : 国内 2025-03-06 new

家計から決算の読み方まで会計のよい勉強になります

小山龍介/山田真哉
会計Hacks!
楽しんで資産を増やすお金のコツと習慣

個人的に最近の Hack 本の中では当たりといってよかった一冊。私も簡単なお金の管理くらいは長らくやっているのだが、単なる記録という程度であまり戦略性がなかったし、本書で紹介されているハック家計簿は確かにお手軽でいいと思

読んだ : 国内 2025-02-22 update

復刻版です

鶴田謙二
Spilit of Wonder

読書ノートにしていそうでしていない本も多いのだが、これもその一冊。刊元を見れば分かるように復刻版であるが、もちろんオリジナルも持っている。であるから、わざわざ新版を買う必要など本来ないのだが、買ってしまう辺りが今でいえば

読んだ : 国内 2025-02-14 new

いいけど、ちょっと高い

宮崎駿
宮崎駿イメージボード全集 1 風の谷のナウシカ

そういえば漫画のナウシカもしばらく再読していないけれども、これは映画の方で使用されたイメージボードとストーリーボードを集めた本である。終わりの鈴木敏夫へのインタビューで触れられているように、

読んだ : 国内 2025-02-05 new

カラーで大変分かりやすい

山と渓谷社(編)
山のリスクマネジメント

登山におけるリスク管理全般をカラーで説明した本だが、大変よくまとまっている。特にソロ登山ではリスク管理も個人で負うことになるため、きちんとした勉強が必要である。何に備えればよいかがわかるだけでも大きく違うと思うので、程度

読んだ : 国内 2025-01-27 new

きのこ採りあるあるをまとめた本

小山昇平
毒きのこ・絶品きのこ狂騒記
山の中の食欲・物欲・独占欲バトル

まさしく「きのこ採りあるある」をまとめた感じのエッセイ集である。どうしても、きのこ本というと判別のための図鑑などの方を優先して買ってしまうので、考えてみれば他にもあるのだろうけど、この種の本は始めて読んだ気がする。

読んだ : 国内 2025-01-18 new

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