中島聡
なぜ、あなたの仕事は終わらないのか
スピードは最強の武器である
ガイド
書誌
author | 中島聡 |
publisher | 文響社 |
year | 2016 |
price | 1380+tax |
isbn | 978-4-905073-41-3 |
履歴
editor | 唯野 |
2018.5.22 | 読了 |
2019.4.2 | 公開 |
2019.4.18 | 修正 |
要はあらゆる意味で後回しをせず前倒しして、最初の段階でゴールが見えるところまで仕事を片付けてしまうという段取りを勧めている本。何よりも徹底的に初動を重視することで、後回しにすることに伴う時間的なリスクの抑えることを説いている。
方法としては非常に正しいと思うが、一方で継続して行うタスク、元が大きくて分割せねばならないタスク、相手の応答が遅い場合などもあるので、自分にそういう面での裁量がないと少し難しいのではないかという感じもした。
ただ、著者自身も述べているようにプログラミングスキルの身に付け方なども同じことであって、必要に応じて後はトライ・アンド・エラーでまずは動くものにする――という辺りは全く同感であって、逆にいうとIT業界などでは応用させやすい仕事術だと思った。
抄録
5
まず、天から与えられている時間は皆平等である。ここに気がつきました。
人の能力がいきなり向上するようなことはありません。ならば時間の使い方を徹底的に突き詰めるしかない。すなわち、時間を制する者が世界を制している。
7
しかし、時間を自分の手の中に取り戻し、時間を最大限にまで効率的に運用し続ければ、もしかしたら2倍以上の能力差のある優秀な人たちをも出し抜けるのではないか、と思っていました。恐れるべきは失敗することではなく、自分の「やりたい」という思いに不誠実になることだったからです。
32
けれどもそういった成果を、恒常的に上げることができなければ意味がないのです。仕事にムラがある天才は、いくら先進的なアメリカの企業であったとしてもなかなか活躍できません。