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デービッド・A・アーカー
ブランド・ポートフォリオ戦略
事業の相乗効果を生み出すブランド体系

ガイド

ブランディングをポートフォリオという観点から網羅

書誌

authorデービッド・A・アーカー
editor阿久津聡(訳)
publisherダイヤモンド社
year2005
price3800+tax
isbn4-478-50241-2

目次

1本文
2抄録
3361-362

履歴

editor唯野
2026.1.15読了
2026.1.19公開

ブランディングに関する有名な本で、著者にとっては4冊目の本らしいが、それまでの著作をさらに進めた内容となっており、ブランド体系をポートフォリオとして複合的に捉えることを主眼としている。

もっともブランドをポートフォリオとしてまで管理する必要があるのは、よほどの大企業に限られると思われ、中小以下の企業においては話が大きすぎる感が強い。そのため本書の最大のメリットは、内容が系統立っており網羅的でありながら、具体的なブランドも必ず同時に説明されているため、ブランディングに関する検討漏れをなくすことのできる点にあると私は思う。

そういう意味では割と厚い本だが、最後には要点を列挙するなど、読者の側から見て親切な構成となっている。また訳出も訳者が著者をよく知っていることもあり適切だと思った。

抄録

iii-iv

次のような状況で事業が圧迫している場合、ブランド・ポートフォリオ戦略を見直す必要に迫られているといえる。

  • 組織の活性化を実現し、投資家の期待に応える目標を達成するために事業を成長させなければならない場合。この場合、生長のための方向性は既存ブランドの活用、または新しいブランド資産の創造に関連していることが多い。この場合、生長のための方向性は既存ブランドの活用、または新しいブランド資産の創造に関連していることが多い-/-
  • ダイナミックな市場において、事業の関連性を維持しなければならない場合。この場合は、サブブランドと保証付ブランドが、そのリスクと新たな方向性を追求する困難さを和らいでくれるだろう。
  • 事業にかかわる製品やサービスが陳腐化しつつある(あるいは、すでに陳腐化した)場合。ここでは差別化のポイントはほとんどなく、もっぱら価格に重点がおかれている。この場合、差別化できるブランドを1つもしくは複数構築し、それらのブランドを他のブランド群とうまく適合させることが課題となる。
  • 成熟製品カテゴリにあることが原因でブランドが活力を失っている場合。-/-
  • 企業が買収やその他の理由で複数の強力なブランドを持ったことによって、企業が混乱や無駄をしないように、厳しい選択を余儀なくされる場合。