石田淳
超! 自分マネジメント整理術
行動科学で3倍の成果を上げる方法
ガイド
本旨はすごく正しいので読むべし
書誌
author | 石田淳 |
publisher | インデックス・コミュニケーションズ |
year | 2008 |
price | 1400+tax |
isbn | 978-4-7573-0546-5 |
履歴
editor | 唯野 |
2021.6.30 | 読了 |
2021.7.9 | 公開 |
本旨は全くその通りで正しいと思う。また、さらっと読めるのも良い。しかし具体的な各論では共感できるところが少なかった。そのため少しもったいない感じがする本である。
とはいえ個人的には特に昨年は目の前の仕事に追われてしまって大きな視点やゴールを見失っていた感があり、この本を読んでそのことに気づかされた。そして、本書がいう通り「結果を変えるには行動を変える以外に方法はありません」(p50)なのに、「成果を上げられない人は、すべての行動に同じだけのパワーを使っています」(p52)、「「〇時に〇〇と会う」「〇時に〇〇へ行く」と手帳に書き込むことが、時間管理だと思い込んでいる人がいますが、それは単なる「予定の管理」でしかありません。」「「今月中にすること」「今週中にすること」「明日中にすること」を戦略的に固めていくのが、いままでの3倍の成果を上げるための本当の「時間管理」です。」(p70)というのは耳が痛かった。
実は類書を過去に読んでいる関係で私も振り返りのためのアクションも予定に組み込むなどしていたのだが、結局は忙しくなると後回しにして近視眼的になった結果、気づくと時間だけが経過していたというのが実情である。そういう意味ではタイムリーに本書を読めてよかった。やはりこういうものも読書の効能のうちだと改めて思った。
抄録
1
なぜ「時間」が足りないのか ?
どうしたら「時間」をつくりだせるのか ?
そのカギを握っているのは実は「整理」だ、と私は考えています。
2
実は、モノや情報を整理できないのは「行動」に着目していないからなのです。
17
「行動科学マネジメント」のベースとなっている「行動分析学」の目的は、行動のコントロールを可能にする法則を見いだすこと。
そこで解明された数々の「行動の原理」は、いずれも実験結果から導きだされたもので、科学的な裏づけがります。