アッシュ・マウリャ
RUNNING LEAN
実践リーンスタートアップ
書誌
author | アッシュ・マウリャ |
editor | 角征典(訳)、渡辺千賀(解説)、エリック・リース(シリーズエディタ) |
publisher | オライリー |
year | 2012 |
price | 2200+tax |
isbn | 978-4-87311-591-7 |
履歴
editor | 唯野 |
2016 | 読了 |
2019.5.2 | 公開 |
2020.2.24 | 修正 |
タグ
- リーンスタートアップ
『リーン・スタートアップ』に続くかたちでオライリーから出たリーン・シリーズとなる1冊目の本で、リーン・スタートアップの実践編というべき内容の本。当然ながら『リーン・スタートアップ』を読んでからの方が理解しやすいと思うが、とにかく内容の具体的なのがよい。セットで読むべきだと思う。
抄録
xiv
こうした変化を一言で表すなら「生産手段の借用」になるでしょう。これはカール・マルクス(Karl Marx)の有名な言葉(「生産手段の所有」を指す:唯野注)を改変したものです。一昔前なら、ある程度の規模の会社を起業・経営するには、多数の利害関係者の協力が不可欠でした。それから、資本・機械・工場・倉庫・販売代理店・マス広告なども必要でした。
現在はクレジットカードさえあれば、あらゆるものを借りることができます。こうした発展には、以前よりもスタートアップの実験が簡単になったという重要な意味があります。スタートアップとは実験です。現代の企業は、想像できるものなら何でも構築できます。したがって、答えるべき質問は、もはや「構築できるか ?」ではなく「構築すべきか ?」なのです。
xxi
スタートアップの多くは失敗しているのです。
それより興味深いのは、成功したスタートアップの2/3が、当初のプランを途中で大幅に変更していることです。
つまり、スタートアップが成功するのは、最初のプラン(プランA)が優れていたからではなく、リソースを使い切る前にうまくいくプランを見つけたからなのです。