オノ・ナツメ
LA QUINTA CAMERA
?5番目の部屋?
ガイド
書誌
author | オノ・ナツメ |
publisher | 小学館 |
year | 2006 |
price | 600+tax |
isbn | 4-9-188327-3 |
履歴
editor | 唯野 |
2009.3 | 読了 |
2009.4.2 | 公開 |
2009.4.2 | 修正 |
2020.2.25 | 文字化け修正 |
オノ・ナツメの本を読んだのはこれが初めてで「たまには今まで読んだことのない人を」という気持ちで読んだ本。どこかの書店へ行ったときには、この人の本だけでコーナーができていて平積みになっていたのに驚いたが、読んでみるとそう突拍子もないお話というわけでもない。
むしろ、何の変哲もない日常生活が淡々と描かれている。もっというと、そういう何の変哲もないものを違和感なく読み進められる漫画――ということなのだと思う。
考えてみると、フィクションというのは一般的に「非日常」を扱い、それが扱えるからこそのフィクションでもあるわけだが、そういう土俵の中であえて日常のさりげない何かを演出するというのは難しいことのように思う。著者は当然これを意図的にやっているんだろうとは思うが、それが魅力であり安心した読み応えということなんだろうと思った。(まあ、ほかの本を読んだわけではないので、これ以上は控えますが...)