奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
橿原神宮・神武天皇陵のすぐそばにある博物館。藤ノ木古墳の出土品の保存などを行っている研究所の付属博物館ということで、実はそれほど期待せずに行ったのだが、結果的には非常によかった。
特にすばらしいのは古代が中心となるのは当然としても、近世まで一通り扱われており、奈良という地の歴史の重みを実感できる点。また展示品も葬送、馬具、木簡などを様々な切り口から扱っており、それだけでも楽しめる点にある。出土品の単なる羅列ではなく、そこに生きていた人々が何に興味を示し、当時においては何が新しかったのか、また古代でも全国的な交易があった説明などは、こちらの想像力をかきたてる内容になっている。もちろん藤ノ木古墳についても詳しく解説されている。
最近は館内でもフラッシュさえ使わなければカメラ撮影できる場所も多く、そういう配慮もありがたい。橿原神宮と同じ感想になってしまうが、人がいなかったので、自分のペースで見ることができ、なおのことよかった。
















