長谷川裕一
機動戦士クロスボーンガンダム (全6冊)
ガイド
書誌
author | 長谷川裕一 |
editor | 富野由悠季(原作) |
publisher | 角川書店 |
year | 1995-1997 |
price | 各\540+tax |
isbn | 4-04-713103-2 (1巻) |
目次
1 | 本文 |
履歴
editor | 唯野 |
2003.2.1 | 読了 |
2003.2.6 | 公開 |
2003.2.7 | 修正 |
マイナー(笑)な機動戦士ガンダムシリーズである。
宇宙世紀 0133 (注 ガンダム F91 から数年後)地球からの木星留学生のトビア・アロナクスは、木星への新しい生活に期待胸躍らせていた。しかし、木星のステーションが突然「クロスボーン・バンガード」を名乗る宇宙海賊に襲われる。「クロスボーン・バンガード」とは数年前、貴族主義をとなえ「コスモ・バビロニア」を建国し、そして崩壊した組織の名前である。木星の指導者クラックス・ドゥガチの恐るべき計画を偶然知ったトビアは、計画を阻止すべく、女艦長のベラ・ロナ、エースパイロットのキンケドゥ・ナウ、ザビーネ・シャルらと行動を共にすることを決意する。戦いが進むうちに次々に謎が明らかになっていく。切り札はクロスボーン・ガンダム !
映画「機動戦士ガンダム F91」を見た人は思わず、ニヤリとする登場人物満載だ。一部で根強い人気のある「長谷川節」も炸裂している。登場するモビルスーツも毒々しさ(?)抜群だ。また、ガンダムマニアを自負する長谷川裕一氏らしく、ところどころでマニアもクスリと笑う「小技」もちりばめられている。この作品をおもしろいと感じかるか、駄作と感じるかでその人のガンダム感がよくわかる。リトマス試験紙ともいえる作品かもしれない。
駄作と感じる方はどうぞ、「ファースト・ガンダム」のみを「ガンダム」として崇拝して下さい(ぉぃ)。
余談ではあるが、富野由悠季氏と長谷川裕一氏は仲が悪いらしい。原因は女性の好みの違いのようだ(笑)。
さらに蛇足。この作品に登場する脇役、ニュータイプの老パイロットのウモン・サモンの 1 年戦争時代を描く読み切り漫画が最近発表された。ボールでリックドムを 8 機落とした恐るべき戦歴が「長谷川節」で描かれる(笑)。単行本に収録予定かどうかは不明。