鍋倉夫
リボーンの棋士 全7巻
ガイド
『将棋指す獣』とご一緒にどうぞ
書誌
author | 鍋倉夫 |
publisher | 小学館 |
year | 1998-2020 |
price | 605+tax |
isbn | 978-4-09860093-9 (1巻) |
履歴
editor | 唯野 |
2021.7.下 | 読了 |
2021.8.13 | 公開 |
プロ棋士になれなかった元奨励会所属の若者が再びアマからのプロ編入を目指す漫画。『将棋指す獣』同様であるが、こちらも連載終了となってしまった。割と棋士同士の心理面を突っ込んだ感があり、読み応えがあるともいえるが、将棋を知らない人にとっては逆におもしろくなかったのかもしれない。
やり直しの棋士を扱っているため勝つこともあるが、どちらかといえば負ける場面の描写も多く、この辺も普通の漫画とは一線を画していると思う。これは最終的には安住も土屋もプロ編入に後一歩のところで物語が終わってしまっている点でも一貫している。勝負であるから常に勝者と敗者があるのは当然であるが、「負けから何を学ぶか、学べるか」は奥が深い話だ。そちらにもっと振ってもらってもよかったと思うが、それだと商業誌では短く終わってしまうということだろうか。