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野田知佑
南の川まで

ガイド

書誌

author野田知佑
publisher新潮文庫
year2000
price400+tax
isbn4-10-141011-0

目次

1本文
2抄録

履歴

editor唯野
2009.12.3読了
2009.12.15公開
2009.12.16修正
2020.2.25文字化け修正

野田知佑のカヌーエッセイ。『南の川まで』も読んだので一緒に上げておく。

抄録

27-28

「この国(ニュージーランド:唯野注)の農夫と話をするのは面白い。みんなが自分の意見、明確な考えを持ち、数字、統計を出して説明してくれるからだ。こちらの質問に、「判らない」「知りません」という答えがない。自分の運命をほとんど農協や政府にまかせっぱなしでいる日本の農家とはかなり違うようである。」

いつか藤門弘がしみじみといっていた。

「この国の農業を日本の農家の人に見せてやりたいですね。ぼくは農業ってとてもカッコいい仕事だと思うんだけど、日本では当事者がカッコ悪い仕事だと思って、卑下して小さくなって生きているでしょう。この国の農家の人は自信をもって生きていますよ。第一、農業の社会的地位がとても高いもの」

72

外国の人間はこんな金のことにはうるさい。ケチなのではなく、合理的でない値段は許せないという考えが強いのだ。

100-101

それは後進国の話だ、などと思う人に次の話はどうだろう。日本の話だ。