加藤周一
世界漫遊記
ガイド
書誌
author | 加藤周一 |
publisher | 講談社学術文庫 |
year | 1977 |
price | 320 |
isbn | 581479-Y |
履歴
editor | 唯野 |
1999.11.0x | 読了 |
1999.11.14 | 公開 |
2001.1.14 | 修正 |
2020.2.25 | 文字化け修正 |
もともとは 1964 年の本で、それがめぐりめぐって文庫化されたという、そういう意味では息の長い本である。だから、本書に収められている世界情勢というのは 1963 年(執筆時)という、冷戦真っ只中での世界の姿である。もちろん、その中には著者自身も触れているように(といっても 1977 年であるが)、今日から見た考察として正しいものもあれば、間違っているものもある。しかしながら、本書においては、それさえもが一興であろう。軽妙な文章で世界の国々を文字通り「漫遊」する著者の視点は、とても生活感のあるレポートであり、時代の証言となっているからである。
抄録
14
親が子供に号令していたのが逆転した現代。
25
(北米では)大学が国際的であるということ。
26
アメリカという国は本土の戦争を経験したことがなく、消費が美徳の社会であるため貧困への想像力が欠如しがちである。
# 但し、革命を経験していないというのは独立戦争があるので、
# 必ずしもそうは思わない。(唯野)