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山本順三
無暖房・無冷房・無結露 究極断熱の家をつくる
耐震・防音・長寿命 奇跡の工法

ガイド

工法よりも刺激的な文言を楽しむ本

書誌

author山本順三
publisherさくら舎
year2012
price1500+tax
isbn978-4-906732-16-6

目次

1本文
2抄録

履歴

editor唯野
2022.2.15読了
2022.3.4公開
2022.3.10修正

なかなか刺激的なタイトルの本であるが要はセルロースファイバーと左官による断熱を著者の主催するZ工法の宣伝と絡めて解説した本。

概ね書かれていることは間違っていないと私も思うが、高断熱・高気密に関しては進化が続いている世界なので、類書も合わせて読むべきだと思う。特に、本書ではIV地域以西あたりを念頭に置いているので、寒冷地などでは事情も異なってくると思われる。

痛快な文言で大手ハウスメーカーなども批判しているので、この辺が逆に貴重なのかもしれない。もっとも、それも自社工法の宣伝とセットになっているわけなので、その辺は割り引くべきだろう。

抄録

1-2

住まいの3大性能として、「断熱・結露なし・防音」を私は徹底追及してきました。住まいとは、人とその生活を守ることを旨としたものでなければならず、「無垢材・無暖房・無冷房・健康」が最終目的であり、その希望はかなえられたと思っています。

3

-/-結露がなければ、木造住宅は100年どころか、300年以上もって当たり前なのです。そして、「結露のない」状態にするには、「家が透湿すること」が条件となります。

17

耐震構法だけは相当前から「TIP」しか私は考えていなかった。このTIPというのはひとことで言えば、在来の「木造住宅耐震構法」のことである。