井沢正名、川嶋健市
キノコ狩りガイドブック
見分け方、採取場所と季節、グルメの料理法
ガイド
図鑑というより実用本位な一冊
書誌
| author | 井沢正名、川嶋健市 |
| publisher | 永岡書店 |
| year | 1996 |
| price | 1300 |
| isbn | 4-522-01574-7 |
目次
| 1 | 本文 |
履歴
| editor | 唯野 |
| 2025.11 | 読了 |
| 2025.12.4 | 公開 |
きのこを主に生える森の種類ごとに説明し、副題にもあるように採れる時期や特徴、食べ方を写真とともに解説した本。毒きのこには独立した章を割くなど、少し古い本だが十分に実用的である。当たり前だがマツタケが松や栂以外の木に生えることはないし、晩秋に生えることもない。また、マツタケの香りを生かさない食べ方をする人もいないだろう。本書はそういう辺りが図鑑とは異なり実用本位といってよいと思う。
とはいえ、いうまでもなく現在だと毒きのこ扱いのものも食菌になっていたりするので、別の本との併用は必須である。今はWebからも豊富に写真を検索できるので、幼菌・老菌なども探しやすい。同一種でも環境によって幅のあるのがきのこのややこしいところなので、判断材料が多いに越したことはない。
ちなみに本書には同じ共著者による『きのこガイドブック 厳選170種』という姉妹編がある。要は本書の内容を少しはしょってサイズも小さくすることにより携帯性を高めている。内容はほとんど同じだが食べ方の説明が詳しくない程度。もっとも本書がB6版、姉妹書は新書版であり劇的に小さくなるわけではないので、個人的に両方は不要と思われる。
