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トミイ大塚
ホークウッド 全8巻

ガイド

おすすめヨーロッパ中世戦争漫画

書誌

authorトミイ大塚
publisherKADOKAWA
year2011(1巻)
price649
isbn978-4-4066568-9

目次

1本文
2抄録

履歴

editor唯野
?読了
2021.3.12公開
2021.3.20修正
2021.6.27修正

ネタバレを含むのであしからず。

英仏100年戦争の時代を舞台として、そこでの騎士と傭兵を扱った漫画。主人公のホークウッドはフランスの傭兵隊長だが傭兵の性と成り行きでイギリス軍として行動することになる。傭兵団らしい乗っ取り騒動などを経て、決戦である「クレシーの戦い」においてイングランド王エドワードは、騎士を不要とした戦術を用いて勝利する。日本でいえば長篠の戦いで武田騎馬隊を鉄砲で破った織田信長のようなものであろうか。

とはいえ、この物語の凄みはその先にあり、騎士不要の戦いを自ら指示したエドワードが、勝利後に騎士の名誉を讃える場面にこそある。その矛盾を承知の上で戦ったところ、戦争はきれいごとではないと喝破し、その意味では王族も傭兵も変わらぬというところに読み応えがある。長さも手頃であり、すごくよくまとまっているのでお勧め。

抄録

3巻

3巻 p.158

8巻

8巻 p.24