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村井哲之
コピー用紙の裏は使うな !
コスト削減の真実

ガイド

書誌

author村井哲之
publisher朝日新書
year2007
price720+tax
isbn978-4-2-273137-1

目次

1本文
2抄録

履歴

editor唯野
2007.12.27読了
2009.4.14公開
2009.4.14修正
2020.2.25文字化け修正

コスト削減に関して、それをマイナスなものとして捉えるのではなく、あくまで職場における経営と現場の橋渡しとなるプラスのものとして捉え、その具体的な対象や手段についてまで説いた本。タイトルは今風というかキャッチ力を狙った感じではあるが、展開も悪くなく素直に悪くない本だと思った。

ちなみに、本書で最もなるほどと思わされたのは、コスト削減分は純益であると喝破した箇所で、いわれてみればそうだし、そう考えてみれば純益を得るための努力に比すれば、コスト削減にもっと力を注ぐべきだという著者の主張にもなるほどと感じた。

抄録

14

確かに、人件費を減らせば一時的に名目上の赤字分は減るでしょう。しかしそれは最も安易な利益のかさ上げの仕方であり、決して正しいコスト削減の手法とはいえません。人減らしをしたことで、一人ひとりの負担が多くなり、新しい企画が生まれたり、積極的な営業をしたりすることもできなくなり、現場は疲弊していきます。-/-

20 cf.188/190

このようなことを行わなかったり 、大雑把な形での効果の検証を続けていると、せっかくの改善活動の結果が正しく見えなくなります。正しく見えていないと、次なる改善活動につなげることができません。何が効果があって、何がなかったのか ? が 、わからないことには次なる手を打てないのです。

具体的な計測すべき項目。

21

大切なのは、何がどれくらい必要なのか。現在、どれくらいあるのか。きちんと適正な在庫を把握し、必要なだけ揃えることです。