ピーター・モントヤ、ティム・ヴァンディー
パーソナル・ブランディング
最強のビジネスツール「自分ブランド」を創り出す
ガイド
書誌
author | ピーター・モントヤ、ティム・ヴァンディー |
editor | 本田直之(訳) |
publisher | 東洋経済新報社 |
year | 2005 |
price | 1800+tax |
isbn | 978-4-492-55537-8 |
履歴
editor | 唯野 |
2009.3.5 | 読了 |
2019.7.2 | 公開 |
2019.7.17 | 修正 |
ブランディングというものが企業などの団体だけではなく個人のレベルでも求められているという時代背景をもとに、そのためには何を決定しどのようなアクションをいつまでに行うべきなのか。さらには、その際にすぐできることや注意点は何なのか、といった極めてパーソナルブランドの構築方法を具体的に解説した本である。本書の特徴はこの徹底的に実際的なレベルにまで落とし込んでいるところにあり、抽象的な概論はほとんど述べられていない。その意味ではきわめて実践的であり、そういう目的のはっきりしている人にとっては大いにためになる本だと思う。
とはいえ、本書でも繰り返し言われているように、最も重要なのはパーソナルブランドがターゲットのマーケット、さらには自分自身と一致していることであり、そうでなければ本書が紹介する具体策の効果も半減して(もしくはそれ以下となって)しまうだろう。また、本書は訳書なので国内であれば、それに応じた修正も必要と思われる。他の営業の本などにも通じるのだろうが、逆に言えば自分の目指すところがはっきりしていないことには、いくら本書を読んでもハウツー本止まりになってしまう気がした。
抄録
x-xi
本書を執筆するにあたって、私は成功を収めた何百人もの起業家、専門家、オーナーに対する取材を行ってきた。数カ月のうちに、我々はインタビューを行った人々の九〇%に一貫して共通するものに気がついた。自分のテリトリーあるいは適所のマーケットを独占するうえで一役買った偉大なブランドを構築したような真の成功者は、自分の仕事に対する本当の目的意識を持ち合わせていたのである。
これらの人々は特別な人々ではない。みんなと同様に生計を立てていきたいだけなのである。しかし、彼らの大半がビジネスを始めた初日から高い目標を設定し、ビジネスへのアプローチを行ってきた。-/-金儲けのためだけでなく、彼らは自分たちの行っていることが心底好きなのだ。その純粋な情熱がパーソナルブランドの一部として灯台の光のごとく輝いて輝くのである。